ネルソン・ゲルナーは今日の最も偉大なピアニストの１人である。彼の演奏は、高度な芸術性と詩情で知られているが、同時に爽快で見事な確信も持っている。 2019-2020年シーズンに、ネルソン・ゲルナーは、パリのシャンゼリゼ劇場、ロンドンのウィグモア・ホール、ボザール、及びトゥールーズのジャコバン修道院を含む世界で最も重要なステージのいくつかでリサイタルを行ない、アラン・アルティノグリュ指揮のモネ交響楽団、チョン・ミュンフン指揮のフランス放送フィルハーモニー管弦楽団、そしてローレンス・フォスター指揮のルツェルン交響楽団と協奏曲を演奏した。 ネルソン・ゲルナーは、今日の一流オーケストラの多くと共演している。その中には、フィルハーモニア管弦楽団、パリ管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団、ハレ管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、NHK交響楽団が含まれる。彼はまた、ウラディーミル・アシュケナージ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ネーメ・ヤルヴィ、サー・マーク・エルダー、パーヴォ・ヤルヴィ、ヴァシリー・シナイスキー、ジョナサン・ノット、ファビオ・ルイージ、及びエサ＝ペッカ・サロネンなどの今日の主要な指揮者とも共演している。彼は今日の最も名高い音楽祭に数多く出演しており、その中には、ザルツブルク音楽祭、ラ・ロック＝ダンテロン、ラ・グランジ・ド・メスレー音楽祭、エディンバラ国際フェスティバル、ヴェルビエ音楽祭 、ラ・フォル・ジュルネ（ナント及び東京）、シュレスヴィヒ＝ホルシュタイン、ワルシャワの「ショパンと彼のヨーロッパ」、そしてBBCプロムスが含まれる。熱心な室内楽奏者であるネルソン・ゲルナーは、マルタ・アルゲリッチ（2台ピアノのためのレパートリー）、ジャニーヌ・ヤンセン、スティーヴン・イッサーリス、ゲイリー・ホフマンなどのアーティストとコラボレーションしている。 2019-2020年シーズンには、イタリアでソル・ガベッタと、スイスでルノー・カピュソンと共にデュオ・リサイタルを行なった。ネルソン・ゲルナーは、ブエノスアイレスのMozarteum Argentinoと強い関係を築いており、ワルシャワのショパン研究所とは長期の提携関係を持っている。ショパン研究所では、彼は芸術諮問委員会のメンバーである。彼は研究所のレコードレーベルから、珍しいレパートリーのアルバムを数枚リリースした。最新のものは2019年で、ゴドフスキー及びパデレフスキの作品をフィーチャーしており、後者の記念碑的な作品『変奏曲とフーガ op. 23』が含まれている。 ネルソン・ゲルナーは主に、アルファ・クラシックスに録音しており、彼のディスコグラフィーには、ショパン、ベートーヴェン、ブラームス、ドビュッシー、シューマン、フォーレ、そしてフランクの作品が含まれている。ゲルナーのアルバムの多くは、「参照」録音と呼ばれている。これまで受けた栄誉には、ドビュッシー作品の録音でディアパソン・ドール・オブ・ザ・イヤー賞、シューマン作品のアルバムでBBCミュージック・マガジンのレコーディング・オブ・ザ・マンス賞、ショパンの前奏曲でショック・デ・クラシカ及びディアパソン・ドール賞があり、ベートーヴェンのソナタ『ハンマークラヴィーア』 Op.106では、めざましい批評家たちからの称賛を得た。 ネルソン・ゲルナーは、1969年にアルゼンチンのサンペドロで生まれた。アルゼンチンでJorge Garrubba、Juan Carlos Arabian、及びCarmen Scalcioneに師事した後、彼は1986年に、ブエノスアイレスで開催されたフランツ・リストコンクールで1位を受賞した。これにより奨学金を得て、ネルソン・ゲルナーはジュネーヴ音楽院でマリア・ティーポに学び、1990年にジュネーブコンクールで1位を受賞した。 ネルソン・ゲルナーは、妻と息子と共にスイスに住んでいる。彼は、人道支援団体Ammalaの誇り高く積極的なサポーターである。